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スーサイドスクワッド見た話(ネタバレあり)

最近のヒーロー関連映画、家族のつながりがテーマ多いね。ネタバレ普通にあるので見ない方がいい。ちなみにこの記事はオチもくそもないので見てて「え、で、なに?」って感じの話になります。

 

 

見に行こうかなー、どうしようかなーって段階の話

一時期のクリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」とかあそこら辺から火が付いた超弩級シリアスヒーロー路線からはや十年近くが経とうとしててあの頃の映画見返すたびにもはや懐かしさが出るようになりました。

 

ヒーローの社会的覚悟と個人的覚悟が合わさって立体感が生まれるたらどうたらって話を、観客のメンタルを触媒にシリアスと悲劇と義務感で錬成していく悪魔の所業が乱立したあの頃本当に当たりはずれも大きかったなぁと思います。(こころなしか日本のヒーローも若干影響受けてような気がしなくもない)

 

そこから多くの作品を経て(話が脱線するのでそこらへんは割愛)、ついに公開されたスーサイドスクワッド2。

余りにも1作目が予想の斜め上を言ってしまってみた直後「うん?うん~????これこの人数とメンツである意味はあったか…?」と言ってしまったので正直個人的にはあまり乗り気ではない続編ではありました。ただ、それでも見に行ってしまうこのオタクのサガ。

 

いいぞかかってこいや。ハーレイ・クイン単独映画はかなりいい感じだったしそのノリで来るやろ!こい!

 

 

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うっわ、めっちゃ面白い(手のひら返し)

 

 

※監督「ジェームズ・ガン

 いや、この監督本当にエンタメがうまい。

今回の映画は、悪役アクションなので敵への容赦のなさと、命の切り捨て方とこだわりの気持ち悪さが表に出るんですけど、そこに一つ家族ってテーマを絡ませることで「うん、やってることはカスだけど、言ってることは普通だな」って一瞬勘違いさせられるのが本当にうまい。

 

・親からは殺人術しか与えられなかった×2

・愛を与えられないから犯罪を犯しても捕まらない方法を教える

・ヒーローになれと虐待された結果、精神疾患を患う

 

今回出るキャラのうち、男三人だけでこれですよ。おなか一杯。

これで共通するのが家族の愛のカタチとは?というテーマ。すっごいありふれたテーマですよね。ただイカレ野郎たちがこれ語ると途端に「どうしてそうなるの」と言いたくなるものになります。どうしてこうなるの。

 

ただイカレてるのと良識があるのは別問題ってのがヒール映画のいいところ。最終的には「じゃあ殺す」で話が終わるやつらでもやるときはやるってのがいいところだと思います。僕のお気に入りは、人殺ししかできないからヴィランを殺して結果的にヒーロー活動を行ってしまいすれ違っていた家族が一方的にですが少し歩み寄ったっていうところです。

 

女性陣。今回はハーレイ・クインとラットキャッチャー2が出ます。僕はDC知らないのでバットマンキャラのハーレイしかよくわかりませんが、ラットキャッチャー2ha

きっとなんかの作品で結構上位人気あるんじゃないでしょうか。適当ですけど。

この二人、覚悟決めすぎた男性陣と打って変わってすっごい平和です。ハーレイがいつも通りですが、男性陣がめちゃくちゃすぎてなんか普通にみえます。

 

特に今回の主役を飾ってるのがラットキャッチャー2。社会の底辺として生まれ、生きてきた彼女のセリフが今回の映画一番の泣きどころじゃないかと思います。笑い涙じゃないことだけは約束します。正直ネズミを意のままに操る眼化を使って活躍することに意味がちゃんとあるのが良かったです。弱者とネズミをピックアップした結果、親の愛が爆誕する構図、振り返ってもなんかすごいな…。

 

そして、ここ重要なんですが、ラットキャッチャー2めっちゃ可愛いしかっこよかったんでうしょね。吹替もよかった。すごいキャラとあってて驚きました。誰だったんだろうね、この子の声優。

 

ラットキャッチャー2:ダニエラ・メルキオール(悠木碧

 

またお気に入りキャラが悠木碧でした。こんなんばっかじゃねえか!

 

 

ハーレイ・クインはすごかったよ。お花がいっぱいだった。

 

 

先祖はサメの神様、キングシャーク・ナナウエ

この映画サメキャラが出るのである。しかも怪獣と戦う。その怪力と食欲で先陣を切り、頼りになる。頭はよくなかった。

ここまで聞いてネットミームとクソ映画に詳しい人は察するだろう。この映画一番の病気要員がこいつである。なぜかこいつにちょっと好きになりそうなときめきを感じてしまうのがこの映画の病気なとこである。監督、ミーム的演出が山ほどありましたが、こんなところで爆弾を使うのですか。面白かったよありがとう。

 

さて、こいつがどんな奴か見てみる。なめてはいけない、映画界の問題児サメである。

さぁこいつが本当に映画に出るべきサメか見てみよう。

大丈夫、今までのをみれば、宇宙飛んだり台風に乗ったり幽霊になったり砂になったり頭が複数あったり巨人と戦ったりそもそもタイトルがサメなのに本編にサンはワンカットすら出ないとかそういうのばっかだったし、何が来ても受け入れられるよ。

 

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ナナウエ様ご尊顔(https://twitter.com/dc_jp/status/1407540197986684933?s=20

・頭は一つ

ヨシ!

 

・背びれがある

ヨシ!

 

・人肉大好き!

ヨシ!

 

・空を飛ばない

ヨシ!

 

・生身である

ヨシ!

 

・パンツをはく

ヨシ!

 

・手がある

ヨシ!よ、うん?

 

 ・足もある

タコじゃないのでヨシ!あれ?

 

・しゃべる

100点満点合格!!!!!!!

 

 

まともじゃないです。こいつに友情を見出したラットキャッチャー2すごいと思う。お前も立派にいかれてるよ。

 

 

それでも家族映画である

デップー2見た後も言ってたけど、いやこんな奴らが出てるのにこの映画親子の愛ってものと、爪弾きものだってやるときゃやるぜ!というメッセージがちゃんと込められた映画です。信じられないくらいに下地を丁寧に積み上げてくるタイプの説得力なので本当にすごいです。ただグロくて爆発がすごいだけじゃない、ブラックジョークも満載、結局最後はお前を殺すでまかり通る。人に勧めるには癖が強すぎますが、このお盆の期間、地域的に許される状況ならぜひ映画館に足を運んでみてはどうでしょうか。ワイルドスピードと並んで、この夏見てほしい映画の一つになっています。