Anemone隔離エリア

感極まった時に投稿する

スピノサウルス君はいないしパークも燃えた

先週書こうと思ったら普通にすっぽかしてたけど実質今日上げれば先週分になる(ならない)。

 

ピノサウルス君が水棲肉食と言うことが確定してしまった衝撃はでかかった。思わず炎の王国の事書いた下書き消しちゃったくらいだから、他人事みたいだけどまぁ心に来たんでしょうね。

 

それでも俺はスピノサウルスのことをわかってるよ。お前は本当はジュラシック・パークのあのよく分らん背びれで存在感を放った衝撃的すぎる変な生き物じみた怖ろしい肉食恐竜だってね!(早口後方腕組み古生物オタク)

 

でも自分で決めたことは流石に今年くらいはやり遂げたいので頑張って継続しますネ。

どうでもいいけどこの前の意訳が当社比一番アクセス数多くておったまげた

 

ちなみにネタバレしかしてないから引き返すならいまだよ

Welcome to Jurassic World.

この映画、初期ビジュアルでまず椅子から落ちた。過去の恐竜の絶滅を現すかのように溶岩を吹き出すイスラ・ヌブラルの火山(こわい)、堂々たる勇姿を見せつけるレクシィ(かっこいい)、そして原題「Fallen Kingdom」(ふあん)。

ポスター見て瞬間友人に「これは、なに」と送ったのを覚えてます。

 

そんなわけでタイトルからわかるパークの終わり、そして恐竜の喪失の予兆、あぁついに平成ライダーと同じくお前らも時代が終わるときが来たか(公開年はジオウ情報公開ぎりぎり)。

 

僕はおっちょこちょいなのでポスター見て「どうなるのかな、みんないなくなるのかな」「嫌だなもっと人間さん達とじゃれ合うとことか見たいよ」とか思ってたんですが、そこで友人からストーリーについてのメッセージ。ちょっと待って、今思いを馳せるので忙しいんだ、悪いがお前との会話に割く思考領域は1mmもないんだが

 

 

インドミナスの遺伝子使われてて草」

 

 

は?

 

 

 

【速報】人間さん、学習が出来ない

 

この映画要するにまとめると

 

・火山で恐竜が絶滅しそうだからレスキュー

・実はレスキューの目的はオークションで大儲け

オーウェンたちで恐竜を守る

 

ってかんじ。凄くわかりやすく恐竜が人間の都合でモノにされてて前作の反省できてる奴が、主人公組しかいないといういつも通りだけどいつもよりもヤバい状況。

いやー、これ本当にどうまとめるつもりなのか、この上でインドミナスを超える生体兵器が誕生とは本当にどうすんだろと本気で不安になりました。

 

そして、映画を見に行ったところ、映画の各所で、過去作のレジェンドであるマルコム博士が法廷で答弁を行うシーン。そこでは恐竜の扱いについて専門家(?)として意見を求められます。そこでの発言では人間が神の領域に足を踏み入れたことに対する自身の考えと継承を答えてました。ほんま出来た人やあんた。

 

でも人間さんあほだから、そんなこと話してる内にもうやらかしてるよ(恐竜捕獲、遺伝子改造、オークション、生体兵器訓練etc)。

 

 

いつか来る終わり

パークの火山活動が活性化して、今にもイスラ・ヌブラルの恐竜たちはまた過去の歴史のように種としての終わりを迎えようとしているというのは既に分っていたストーリーの公開情報。

 

この時点で予想されたことは、過去作からの離別。

ジュラシック・ワールドって作品自体はつまるところジュラシック・パークで思い描いた世界が現実になるある意味過去のファンの妄想が具現化した過去作ありきの作品。今回の種の危機の裏側に潜むものが過去の積み上げた歴史の終わり。

いやはや、一体ナニを見せられるのかもはや見当も付かない。助けられない恐竜の死ぬ瞬間を延々と見せつけられるか、それともただ島が溶岩に呑み込まれる瞬間をスローモーションか、それとも・・・。

 

ここでメタい話になるが、CM情報だとオーウェン達は島に乗り込んで無事に脱出はしている。つまりこれはまさか全員生存フラグがとか思いました。ある程度は助からなくても、生き残った命はそのまま生きていてくれともはや考えることやめて祈る始末。

 

 

我ながらこいつ限界だぞ、引くわ。

 

さぁ覚悟は出来たぞ何でも来い。なんだって受け止めてやる、今の俺はムテキだ。

さぁ、来い。(映画開始)

 

そして始まるイスラヌブラルの終わり、人間の欲望だけで捕獲されもてあそばれる恐竜たち。

 

絶体絶命の中島を脱出したオーウェン達が見たのは、燃える火山と迫る火砕流を背に港から人間へ呼び続けるように泣き続けるブラキオサウルス

オーウェン達が見つめる中、火砕流に呑まれた彼女の鳴き声は姿は見えずとも悲鳴のように聞こえてくる。そして程なくして聞こえてくるのは島の火山活動によるうなり声だけになった。

 

まるで第1作でグラント博士を迎えた時のように、その巨体を波止場に現したときの高揚感と喪失感。勝手に人間の都合で生み出されたのに、最期は人間の都合の取捨選択で終わりを迎える。

 

劇場で見てて何の感情も起きないで何が起こったかさっぱりだったのは良く覚えていて、それはもうエンドゲームでくっそ泣いたのと同じくらい感情迷子。こんな最期って許されるんですかね。制作へのインタビューで、あれは正にグラント博士を迎えたあのブラキオサウルスであることが確定してしまい、今もまだあのシーンを思い返すと心が苦しい。あなた方は鬼か。

 

炎の王国、こんだけ覚悟決めておいて見せつけられたのはどうしようもないジュラシック・パークという時代の終わり。何を考えて準備したとしてもこれは無理です耐えられないです。あれだけ夢みた恐竜の楽園をこうも丁寧に完膚なきまでに粉々にされると玩具を取り上げられた子どものように泣くしかなかったね。

 

 

ようこそ、ジュラシック・ワールド

インドミナスの跡継ぎについてはインドミナスの時と同じような感想しか出ないのでカット。

 

この映画、先に述べたように、完全に過去作からの離別を描ききったある意味凄い作品でした。正直ジュラシック・パークシリーズじゃなかったらこんな過去へのエンドマークは荒れまくりじゃなかったのかなと心配になるほどには。

 

まぁ、世の中終わりがあれば始まりもあるといいますよね。炎の王国、原題の意味を考えるに恐竜の界(生物学用語らしい)の終わりを暗喩していると見たんですけど、これはまさしく映画前半のイスラ・ヌブラルの終わり。

それじゃあ始まりとは何だ?と言う話が、この映画の重要なラストシーン、研究所に収容された恐竜を助けるために人間界へ放つ。

そう、正にジュラシック・パークは狭い無人島の枠組みを超えて本当の意味での大自然に根付く命として始まりました。

過去の地球の覇者達が名実ともに地上に舞い戻ってきたんです。

全てが地球に生きる命として輝いていて、前半の終わりが嘘のように綺麗でした。

ジュラシック・パークシリーズは幼稚園からの付き合いで今も続く恐竜への浪漫の原動力。

その終わりがこうして盛大に終わり、新しい時代の幕開けに立ち会えたことはとても喜ばしいことだと感じている。悲しいけど。

 

スピルバーグ監督ありがとう!次回作なんかこのご時世で怪しいけど次も頼むぜ!

 

 

 

 

 

映画の終わりに、マルコム博士による意見陳述。恐竜たちの解放という人類にとっての大事件に対して彼は同じように言葉を紡ぐ。

 

レクシィが動物園に侵入し、陸上肉食動物の代表格と言える百獣の王ライオンと競うように雄叫びを上げ、

モササウルスが波に紛れてサーファー達の下に影を現す。(ここ多分歴代で一番怖かった)

そして、ラプトル最後の一頭であるブルーが地上を駆ける。

 

 

スクリーンには恐竜たちが人間の生きる世界で自由を手に入れたシーンが流れる中、彼は口を開く。

 

「Welcome to Jurassic World.」